[原子力産業新聞] 2003年1月23日 第2170号 <1面>

[日韓] 外相会談

川口外務大臣は、15、16の両日、韓国を訪問、15日には崔成泓・外交通商部長官(外相)と日韓外相会談を行い、16日には盧武鉉・次期大統領を表敬訪問、北朝鮮の核開発問題等、意見交換を行った。

崔長官は、北朝鮮核問題の平和的且つ外交的な解決が緊要であるとし、このため日韓米三国間の緊密な協調を引き続き堅持し、今後も米朝対話再開のための条件をつくっていくために引き続き緊密に協力したい旨述べた。

これに対し川口大臣は、北朝鮮の声明が同国が核兵器を製造せず、これを米朝間の検証を通じて証明するとしており、その意図を慎重に見極めた上で、冷静に対処する必要があるとの認識を示した。

 両外相は、日韓米三国が結束し、一致して北朝鮮側にメッセージの発出、働きかけを行っていくことが極めて重要との認識で一致した。

川口大臣は、16日、盧武鉉次期大統領を表敬、対北朝鮮政策についても意見交換を行った。

盧次期大統領は、日韓米間の緊密な協調を基に、対話を通じて、平和的に解決されなければならないと強調、この問題解決に向けた日本の積極的な支持と協力を期待すると述べた。


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