[原子力産業新聞] 2003年1月23日 第2170号 <2面>

[外務省] 体制強化策

外務省は小泉首相のロシア訪問を受け(本紙1月16日号1面参照)、14日、日本の支援によるロシアの退役原子力潜水艦解体を加速するため、体制強化の具体策をまとめた。ロシアの退役原潜解体支援は、非核化支援事業の一つの柱となっているが、1993年以来、日露非核化協力委員会を通じて行ってきた協力では事業の遅延などが起こっていた。

実施体制強化の具体策は、(1)両国が政府部内に非核化協力事業に専従する調整官を新たに設置(2)日露非核化協力委員会に双方の調整官を含む実施タスクフォースを新たに設置(3)同委員会技術事務局の役割を資金管理に限定し、資金管理を強化、入札・契約、調達、監査、情報公開など手続規則を整備--など。

外務省はこの強化により、2003年前半にもヴィクターV級退役原潜の解体に向けた実施取決めを締結、解体着手を目指す。


Copyright (C) 2002 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.