[原子力産業新聞] 2003年1月23日 第2170号 <3面>

[英・BNFL] コズロドイの廃止作業管理受注

英原子燃料会社(BNFL)は16日、フランス電力公社(EDF)とともに、昨年末にブルガリアで閉鎖されたコズロドイ原子力発電所1、2号機(各44万キロワット、VVER2基)の廃止措置作業のプロジェクト管理ユニット(PMU)を受注したと発表した。

この500万ポンド(9億5000万円)の契約は欧州復興開発銀行(EBRD)が管理する「コズロドイ国際廃炉支援基金」に基づくもので、昨年3月に入札した14の企業グループの中から、BNFLの環境サービス部門とEDF、およびブルガリアの現地企業であるENPROから成る企業連合が落札。今後3年間にわたって1、2号機の廃止プロジェクトを管理するほか、財政管理も担当していくことになった。

BNFLのT.クーパー欧州担当部長は今回の落札について、「チェルノブイリ原発の安全評価に関するPMUや韓国、フィリピン、台湾などで同種のプロジェクトに関わったB.カーンズ氏を始め、当社には経験豊かな人材が揃っている。また、原子力サービス分野では幅広い専門的な知見を有しており、電力会社としての専門知識を備えたEDFと協力すれば、実質的に世界中いかなる炉型の廃止措置でも対応が可能だ」と強調している。


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