[原子力産業新聞] 2003年1月23日 第2170号 <3面>

[フランス] ラアーグ工場運転認可を修正

フランス政府は7日、仏核燃料公社(COGEMA)のラアーグ再処理工場の操業認可修正を認めた。

今回2名の関係閣僚が署名した4件の政令により、ラアーグ工場は一層広範な種類の核燃料を再処理できることになった。具体的にコジェマでは、軽水炉燃料、高燃焼度燃料、軽水炉および高速炉からのMOX燃料、研究炉燃料、およびUP2-800とUP3の核物質を列記。これら2つの施設についてはまた、年間の処理容量はそれぞれ1000トンとするものの、両施設を合計した処理容量1700トン/年に変更はないとしている。

これらの政令承認にあたっては、ラアーグ工場の最初の認可に修正が加えられている関係上、広範囲にわたる民主的な協議手続きを踏んだとコジェマは強調。政府が2000年初頭に実施した公聴期間は3か月におよんでおり、関係団体すべてに対して意見を表明する十分な機会を与えたとしている。これに続いて公聴会委員会は同年6月、認可修正を全会一致で認める票決を行っていた。

なお、これらの他に、コジェマの技術力が向上した点を考慮してラアーグ工場からの排水放出およびサンプリングに関する認可基準を実質的に下げる新たな行政命令が認可されている。コジェマとしては、この省令はとりわけ、同社の「(環境への)影響ゼロ戦略」に沿う形になっているとの見解を示した。


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