[原子力産業新聞] 2003年1月30日 第2171号 <2面>

[インドネシア] 「2016年メドに原発運転」

インドネシアのハッタ・ラジャサ研究技術担当国務大臣は17日、ジャカルタで町末男・原産常務理事と会談、2016年頃を目標に原子力発電所を運転開始したいと語った。近年、原子力発電導入に向けて、政府高官が積極的な発言をするのは異例のこと。

インドネシアはかつてスハルト大統領の下で原子力発電導入計画に積極的に取り組み、中部ジャワのムリア半島にサイト候補地も得たが、97年後半からの経済危機と九八年からの政治危機以降、ほとんどその動きはなくなっていた。

ハッタ大臣は、インドネシアでは低品位の石炭を多用しており、酸性雨などの環境汚染が問題になっていることから、原発建設は環境面からも重要とし、原子力発電をCDMに取り入れるべきだと述べた。


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