[原子力産業新聞] 2003年2月20日 第2174号 <3面>

[仏原子力協会] 国内原発59基の発電量が4%増

フランス原子力協会(SFEN)が先月初旬に伝えたところによると、昨年一年間に同国で稼動する原子炉59基が発電した電力量は4155億キロワット時にのぼり、前年実績の4013億キロワット時から4%の増加となった。

仏国全体の総発電量は5329億キロワット時で、これも2001年実績の5267億キロワット時から1.9ポイント拡大。原子力の発電シェアは七八%を記録している。

仏国内の電力消費量については4487億キロワット時となっており、前年の4525億キロワット時から一六%の減少。昨年輸入した電力量も38億キロワット時で9%減ったことになる。一方、総輸出量は806億キロワット時で、729億キロワット時という01年実績に比較すると10.6%増加するという結果になった。SFENではその原因を「天候が温順だったことと、国内外の電力市場が開拓されたことが考えられる」と指摘。仏国内の電力市場についても「発電競争が一層激しくなっている」との認識を示した。


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