[原子力産業新聞] 2003年2月27日 第2175号 <2面>

[安全委タスクフォース] リスク評価規制を視野に、考え方の骨子を検討

原子力安全委員会は、原子力発電所設備の運転開始後の技術基準などについての基本的考え方を審議するためタスクフォースを設置して検討しているが、25日に同タスクフォースの第2回会合を開き、考え方の骨子を検討した。

タスクフォースでは、短期、中期および長期の課題に分けて、それぞれ重要な安全上の問題認識をまとめることとし、短期的には、技術基準の性能規定化による最新知見の反映をはじめ、運転開始後の健全性を評価するため現在検討されている維持規格の整備とそれにともなう民間規格の活用の在り方などに関して考え方を盛り込む方向。

また、中期的な課題には、技術基準の性能規定化にともなう民間規格活用の在り方、また定期検査など検査の在り方について、プロセスの監視や確認を重視した監査型の検査を重点にする必要性などを盛り込む方針。長期的な課題として、リスク評価をベースにした安全確保の考え方を導入する方向性を示し、安全審査指針や技術基準の対象とする設備に関して、リスク評価にもとづいて重要度の分類を行う等の考え方を導入していく必要性を盛り込む方向としている。

次回は来月6日に開催、基本的な考え方の案を審議する予定。


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