[原子力産業新聞] 2003年3月6日 第2176号 <2面>

[文部科学省] 多治見市の民家で放射性物質を発見、安全を確認

文部科学省は2月28日、前日の27日午後に岐阜県多治見市の民家住人から、核燃料物質らしきものがあるとの連絡を受け、職員が現地に派遣し調査し所要の対応をとったことを明らかにした。放射線レベルは安全上問題ない状態という。

放射性物質らしきものが発見されたのは岐阜県多治見市の民家の物置で、ウラン酸ソーダと書かれた包み154個が、3個のブリキ製の容器に分けて置かれていた。放射線測定の結果、線量はブリキ製容器の表面において最大23マイクロシーベルト・時で、鉛によりブリキ製容器を遮蔽し、放射線防護上必要な措置を施した上で民家物置を施錠し、管理することとした。その状態で、民家の敷地境界での線量は、0.17マイクロシーベルト・時以下と、自然のバックグランドレベルとなっており、安全上問題ないレベルとなっている。

文部科学省では引き続き、調査を実施し、核種等に関する詳しい分析結果を待って必要な指導をする方針。


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