[原子力産業新聞] 2003年3月27日 第2179号 <7面>

[サイクル機構] もんじゅ民事訴訟の取下げ同意

 核燃料サイクル開発機構は24日、高速装飾路原型炉もんじゅの建設・運転の差し止めを求める民事訴訟を原告側が取下げることに同意したことを明らかにした。

 この民事訴訟は1985年に福井地方裁判所に提訴され、2000年3月、原告の訴えは斥けられ、「もんじゅ」は安全であるとのサイクル機構の主張が認められていた。その後、原告は、これを不服として、名古屋高等裁判所金沢支部に控訴していたが、今年3月12日、原告からの「取下書」が送達された。原告が「もんじゅ」の安全性に問題ありとして起した訴訟を今般、取り下げ、これ以上争う意志がないとしていることから、サイクル機構としては、あえて裁判を続けることはないと考え、この判断にいたったとしている。

 サイクル機構は、今後、設置許可無効の判決が出たもんじゅ行政訴訟について、万全の体制で支援していく方針としている。


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