[原子力産業新聞] 2003年4月3日 第2180号 <1面>

[東京電力] 2基が検査停止

 東京電力は3月28八日、同社の柏崎刈羽原子力発電所7号機(ABWR、135万6000キロワットと福島第一原子力発電所2号機(BWR、78万4000キロワット)の運転停止を発表、柏崎7号機は3月29日、福一・2号機は同31日に、予定通り停止した。

 柏崎7号機は、原子力安全・保安院からの格納容器漏えい率検査偽装事件を踏まえた厳格な検査の実施に基づき出された、「運転中原子力発電所の格納容器漏えい率検査のための停止計画」による停止で、格納容器漏えい率検査とシュラウド点検が行われる。

 福一・2号機は第20回定期検査に伴う停止で、燃料集合体の取替え、制御棒取替工事(ハフニウムを中性子吸収材とする長寿命型制御棒への交換)などに加え、残留熱除去系蒸気凝縮配管撤去工事(浜岡1号機の余熱除去系配管破断の対応)などが行われる。停止期間は3月31日から204日間の予定。

 なお今回2基が停止したことにより、現在東電で稼働中の原子炉は、福島第一・6号機(BWR、110万キロワット)のみとなった。


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