[原子力産業新聞] 2003年4月3日 第2180号 <2面>

[原子力安全・保安院] 総合防災訓練の報告書まとめ

 経済産業省原子力安全・保安院は3月28日、2002年度原子力総合防災訓練の報告書を発表した。

 原子力災害対策特別措置法に基づき、昨年11月7日に関西電力の大飯発電所3号機(PWR、118万キロワット)を対象に行われた訓練をとりまとめたもので、@情報収集、伝達及び連携A原子力緊急事態宣言の発出等に係る訓練B迅速かつ正確な情報提供のための広報訓練C原子力安全委員会による助言体制の確認D関係自治体の現場訓練E原子力事業者の現場訓練――の6項目を重点項目として行われた。

 また終了後には外部有識者、第三者評価機関による評価及び訓練参加者へのアンケート調査を行い総合的な評価を実施。いくつかの課題が挙げられたものの「全体として円滑に行われた」としている。

 なお報告書では、原子力安全委員会からの派遣人数及び活動場所、プレス対応要員のメディアトレーニング、ブラインド訓練の実施等33項目を「今後の取り組みに反映するための課題」として抽出し、これら課題等について、改善等の取り組みを進めるとしている。


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