[原子力産業新聞] 2003年4月10日 第2181号 <1面>

[原子力安全・保安院] トラブルは過去最低 原子力施設

 経済産業省原子力安全・保安院は4日、2002年度の原子力施設におけるトラブルについてとりまとめ、発表した。

 原子力施設のトラブルには法律または通達に基づき、電気事業者、加工事業者、再処理事業者、廃棄物管理事業者などから報告がなされている。今回発表されたのは、そのうち経済産業省所管分について保安院がとりまとめたもので、それによると、2002年度に報告されたトラブルの件数は12件・原子炉1基あたりに直すと約0.2件で、前年度実績と比較(15件・1基あたり0.3件)を下回ったばかりか、過去最低の発生率であったことが明らかになった。

 また、研究開発段階炉(発電の用に供する原子炉)では2件(前年度1件)その他原子力施設(加工施設、再処理施設、廃棄物管理施設、廃棄物埋設施設)では前年度に引き続き、1件も報告がなされていない。なおいずれのトラブルも、環境への影響のない、非常に軽微なものだった。


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