[原子力産業新聞] 2003年4月10日 第2181号 <1面>

[原産] 年次大会16・17日 福井大会ハイライトから

 福井大会は16、17の両日、福井市フェニックスプラザ・大ホールで開催される。16日には、特別講演として松浦祥次郎・原子力安全委員長が、「原子力施設の安全確保に求められるもの」と題し講演、続いてセッション1「社会の持続的発展−環境、エネルギー面での挑戦」では、森嶌昭夫・地球環境戦略研究機関理事長を議長に、地球温暖化防止とエネルギー問題について、国や産業界が取り組むべき方策と原子力の役割について、甘利 明・衆議院議員、藤洋作・電事連会長など四氏が講演する。

 昼食時には福井ワシントンホテルで「午餐会」が開催、山折哲雄・国際日本文化研究センター所長が特別講演を行う。またフェニックスプラザ大ホールでは、福井県女性エネの会主催の「紙芝居」が上演。

 午後のセッション2では「原子力発電所の運転管理−新たな取組み」と題しパネル討論。原子力発電所の安定的で効率的な稼働を実現する上で必要となる条件を、米国の事例を参考にしながら議論する。議長の近藤駿介・東大大学院教授が基調講演、パネリストは、M・コミスキー米国原子力エネルギー協会(NEI)渉外担当上席理事、佐々木宜彦・経済産業省原子力安全・保安院長ほか。

 福井大会2日目となる17日には、セッション3「着実に進む世界の高レベル廃棄物処分計画」と題するパネル討論では、Y・ルバルス仏放射性廃棄物管理庁(ANDRA)会長と外門 一直・原子力発電環境整備機構理事長が基調講演、パネリストは、T・カールション・スウェーデン前オスカーシャム市長(=写真下)、A・リーシング欧州原子力学会(ENS)副会長(=写真上)など。

 続くセッション4「身近な原子力を福井県から考えてみよう」のパネル討論では、今大会が開催される福井県でも原子力が社会の身近なところで役立っていることをふまえ、地域や社会全般の理解に役立て、発展させていく方策について意見交換する。パネリストは、天野寿美恵・福井県女性エネの会理事、橋詰武宏・福井新聞論説委員長ほか。

 セッション4終了後には場所を小ホールに移し、一般市民参加者を対象に「市民からの質問に答える会」を開く。司会はフリーアナウンサーの石山素子氏、コメンテーターとして、元中央大学教授の中島篤之助氏、A・リーシングENS副会長、山田寿子・福井県女性エネの会理事など。


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