[原子力産業新聞] 2003年4月10日 第2181号 <2面>

[原子力安全委員会] 地域ブロック化のあり方 安全委が見解まとめる

 原子力安全委員会は7日、「緊急被ばく医療体制における地域ブロック化のあり方について」の報告をまとめ、防災指針への反映案とともに8日から意見募集をはじめた。

 地域ブロックのあり方に関する報告は、地域の三次被ばく医療機関を集中的に整備することが効果的かつ現実的で、現時点では地域の三次被ばく医療機関が整備される地理的条件等を考慮した上で日本を東西二つのブロック程度に分けることが適当などとしている。またブロックごとに整備する地域の三次被ばく医療機関数を一機関と限定する必要はなく、機能の維持・向上を考慮した上で、複数の機関を整備することも有効としている。

 報告は、緊急被ばく医療体制の構築に関し、地域の三次被ばく医療機関を整備を行う必要性、地域の三次被ばく医療機関に求められる取組み、さらには、地域ブロック数の大小によるメリット・デメリット等を踏まえ、ブロック数等に関する緊急被ばく医療体制における地域ブロック化のあり方を示したもの。


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