[原子力産業新聞] 2003年4月10日 第2181号 <7面>

[東北電力] 土木部門にCALSを本格導入

 東北電力は1日、土木建築工事における工事情報の完全電子化について、電力業界で初めて土木建築工事に本格的なCALSを導入したことを明らかにした。

 土木建築工事において設計から施工、納品、管理に至るまでの全ての工事情報を電子化し、インターネットを活用したネットワークを介して各種情報の交換や共有化を図るもの。

 このシステムの導入に伴い、工事発注後に発生する関係書類の提出・確認がインターネット上で行われるほか、工事完了後の報告書等について電子データ(CD−R)により同社に納品することが可能となったことから、報告書等を製本印刷し、同社に持参するといった業務が不要となった。

また、同社は、設備情報や技術情報を効率的かつ的確に管理できることとなり、発受注者双方で工事・設備管理に係わる業務効率化が図られることになった、としている。

 これまで、土木建築部門から発注している工事については、同社企業グループである東北インフォメーション・システムズが行っているASPの一つである建設業向け情報コミュニケーションサービス「建設ASPサービス」を利用し、工事管理に係わる文書、図面等の工事情報を電子化し、発受注者間のやり取りをインターネットを通じて行っているが、関係書類の確認・提出時や最終の報告書については、請負者がその都度、膨大な資料を作成し、同社に持参していた。


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