[原子力産業新聞] 2003年4月17日 第2182号 <2面>

[東京電力] データは許容範囲内に

東京電力は14日、柏崎刈羽原子力発電所6号機(ABWR、定格出力135万6000キロワット)の原子炉格納容器漏えい率検査を行い、原子炉格納容器の気密性を判断するための漏えい率が判定基準を満たしていることを確認した。

今月12日から原子炉格納容器漏えい率検査のために昇圧を開始し、14日の午前9時45分からデータ測定を開始。データ測定は午後3時45分に終了し、検査データについて立ち会った原子力安全・保安院は、原子炉格納容器の気密性を判断するための漏えい率が判定基準を満たしていることを確認した。

東電は15日までに原子力発電所の全基を停止させており、今後、同6号機の運転再開にあたっての国および地元の判断が焦点となる。

今回の検査データの測定値は0.081%/日で、判定基準となる0.36%/日を十分に下回る結果となった。  原子炉格納容器の設計圧力は各プラントごとに評価して設定されている。同6号機の場合は被ばく評価で0.4%/日の漏えい量を仮定しているが、原子炉格納容器漏えい率試験を定めている関連の規程に従い、試験の判定基準を0.36%/日と設定している。


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