[原子力産業新聞] 2003年4月17日 第2182号 <2面>

教育・訓練の国際拠点設立

放射性廃棄物の最終処分に係わる国際的な教育と訓練のための施設「ITC廃棄物の地下最終処分国際研修センター」(ITC School of Underground Waste Storage and Desposal)が4月4日、スイス・ベルン州インナートキルヘンに設立された。

今後10年から20年の間に高レベル放射性廃棄物の地層処分において必要とされる人材不足が各国で深刻化すると認識されているなか、放射性廃棄物などの有害廃棄物の最終処分に携わる次世代の科学者、技術者、意思決定者に最終処分で求められる幅広い知識を伝承していく施設として設立されたもので、産業界、規制当局、大学、政府機関全てから研修生を受け入れる。 今年10月には、国際原子力機関(IAEA)の新しい協力スキームとも連携する最初の研修を、ベルギー・モル原子力研究センター(SCK−CEN)と共同開催する予定。

同センターの設立にあたっては、原子力環境整備促進・資金管理センターが、ベルン大学(スイス)、カタロニア工科大学(PUC、スペイン)、スイス連邦原子力施設安全本部(HSK、スイス)、スイス放射性廃棄物管理協同組合(NAGRA、スイス)とともに設立メンバーとして参加している。

同センターのホームページは、http://www.itc-school.org


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