[原子力産業新聞] 2003年4月25日 第2183号 <1面>

[原子力安全・保安院] 総点検報告「特段問題なし」、15事業者報告

 原子力安全・保安院は23日、3月28日までに16の原子力事業者から提出された原子力発電所の総点検の最終報告のうち、東京電力を除く15事業者の報告について「全体として過去十年間の自主点検作業等の総点検は適切に行われたものであり、また安全性の観点からも問題がないと評価する」との分析評価をまとめた。東電の最終報告に対しては、すでに特段問題ないと評価している。

 保安院は、「国への報告又は情報提供に問題が認められた事案や、改善が望まれる軽微な指摘事項が認められた事案等があったことや、誤記等が目立つ事業者が存在したことについては、今後、各事業者が適切な品質保証体制を確立していく中で、これらの問題に適切に対処することが必要」としている。


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