[原子力産業新聞] 2003年5月22日 第2186号 <1面>

[IAEA] イラクでの核物質盗難を警告

 国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は、19日、訪問中の米国ボストン市で記者会見、イラクの原子力施設で核物質や放射性物質の略奪・盗難が頻発との報道に関して、事実関係調査と対応措置のため、IAEAからイラクへ安全とセキュリティの専門家チームの派遣を許可するよう米国に求めた。ツワイサ原子力研究所からイエローケーキの入った容器が盗まれ、イエローケーキが地面にまかれ容器が持ち去られたり、放射線源が遮蔽を外して盗まれるなどの事件が報道されている。

 同事務局長は、4月10日に米政府に書簡を送り、イラクにある核物質、放射性物質等の情報を提供するとともに、ツワイサ研究所にある核物質の保安強化を要請、米政府から口頭で同研究所の核物質防護は適切との保証を受けたが、その後も同研究所での略奪の報道が続いている。


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