[原子力産業新聞] 2003年5月22日 第2186号 <3面>

[米・NRC] ピーチボトム2、3号機で 運転認可が20年延長

 米原子力規制委員会(NRC)は7日、エクセロン・ジェネレーション社がペンシルベニア州で操業するピーチボトム原子力発電所2、3号機(各110万キロワット級BWR)について運転認可を更新し、20年間の操業延長を承認すると発表した。

 今回の承認により、2号機は2033年8月8日まで、同3号機は2034年7月2日まで操業を続けることが可能になった。エクセロン社がNRCに両炉の運転認可更新を申請したのは2001年7月のこと。NRCは両炉の運転期間延長による環境への影響評価(EIS)について、02年7月に2回、地元で公聴会を開催した。今年1月にはEISの最終補足文書を公表し、「認可の更新を阻むような影響は認められなかった」との認識を明らかにしている。

 また、今年2月にNRCが公表した両炉の安全性に関する評価報告書でも認可の更新に問題のないことを保証。これに続いて、技術的な事項に関する専門家で構成される独立の立場のNRC付属諮問委員会は今年3月、認可更新を勧告するとの立場を表明していた。


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