[原子力産業新聞] 2003年5月22日 第2186号 <3面>

[BNFL] 政府の勧告事項実施 MOX工場の運営管理で

 英国原子力燃料会社(BNFL)は12日、同社のセラフィールドMOX燃料製造工場の運営管理体制について3年前に政府の原子力施設検査局(NII)が勧告していた事項をすべて実行・完了したと発表した。

 それらの勧告事項は2000年2月に公表された同施設の業務管理監督報告書の中に示されたもので、@役割と責任を明確化した統一安全管理システムの構築および導入A取締役会から末端までBNFLの大規模な組織再編B外部団体を使った強力かつ独立的な監査と見直しの実施および独立検査官と独立法令遵守顧問のポストを創設Cセラフィールドサイト全体を総括する役職の設置――など28項目に及んでいた。

 これに対しBNFLでは41の主要目標を含む3か年計画を策定。より迅速な目標達成を目指してプロジェクト・チームを発足させるとともに、優れた事例を工場全体に普及、徹底するよう努めたとしている。 BNFLのN・アスキュー最高責任者は「勧告事項すべてを達成し、業務改善計画を終了できたことは大変喜ばしい」とコメント。この計画は同社がこれまで取り組んだ中でも最も広範な変革プログラムの一つであったと指摘した。


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