[原子力産業新聞] 2003年5月29日 第2187号 <1面>

[東京電力] 福島一6号機、漏洩率検査が終了

 福島第一原子力発電所6号機(BWR、110万キロワット)の原子炉格納容器漏洩率自主点検について、東京電力は23日、データ測定を終了し、「格納容器の気密性を判断するための漏洩率は、規定基準を満たしていることを確認した」と発表した。

 検査では格納容器内を試験圧力(279kPa)まで窒素ガスで加圧。圧力等の静定期間に圧力降下傾向が確認されたため、一時作業が遅延されたものの、原因特定後の22日21時15分から23日3時15分までの6時間に予備データが、また23日12時から18時までの6時間に本データが測定された。その結果、それぞれ0.079%/日、0.062%/日と、いずれも基準値(0.45%/日)を大幅に下回る結果を記録し、検査を終了した。

 福島県内の原子力発電所をめぐっては、立地地域8町村でつくる「双葉地方エネルギー政策推進協議会(会長=岩本忠夫双葉町長)」が、安全確保を大前提として「(全基停止という)異常事態から一日も早く脱却することを強く期待している」との要望書を、23日に佐藤福島県知事と加藤同県議会議長に伝えている。


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