[原子力産業新聞] 2003年5月29日 第2187号 <4面>

[原子力安全・保安院] 高浜4号SG施栓を承認

 原子力安全・保安院は22日、関西電力の高浜発電所4号機の定期検査中に発見されたトラブルに係る報告を受け、報告内容を検討のうえ妥当と判断した。

 高浜発電所4号機(PWR、出力89万キロワット)は、先月28日から定期検査を実施中。3基ある蒸気発生器の伝熱管全数(既施栓管を除く1万99本)の渦電流探傷検査(ECT)を実施したところ、2本の伝熱管に、高温側管板拡管部で欠陥が生じていることを示す信号が認められた。その欠陥は、蒸気発生器製作時の伝熱管拡管の際に生じた局所的な残留応力と運転中の内圧による応力とが重畳して、伝熱管内面に応力腐食割れが発生したものと推定されるとしている。このため、同社は欠陥が認められた2本に伝熱管を施栓することとした。蒸気発生器伝熱管の施栓率は、今回分を含め0.5%。


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