[原子力産業新聞] 2003年6月5日 第2188号 <5面>

[島津製作所] 半導体製造分野むけに CT装置の機能も複合装置で高性能化

 島津製作所は5月14日、半導体製造分野向けに、マイクロフォーカスX線透視装置に縦型CTユニットを付加して、1台でX線透視装置と縦型CT装置の機能を使い分けられる複合装置の新製品「SMX−160GT.VCT−SV」を発売した。

 

 新装置は、X線透視装置としては世界最高レベルの最小焦点サイズ1マイクロメートルと高拡大率(最大2700倍、従来は2000倍)で鮮明な映像を得られる。また、CTとしては、X線管球と検出器の配置が縦型であるため、設置面積が小さいことに加え、新開発の保持機能の採用により最大百グラムまでの被検体の検査が可能。高密度実装半導体や小型基板などの検査に適している。

 同社では、半導体など電子部品の検査用途を中心に、製品の微細部分を実物のまま自由な方向から最適な方法で検査できる装置として拡販する。価格は4860万円から6480万円。年間20台の販売を見込んでいる。


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