[原子力産業新聞] 2003年6月5日 第2188号 <5面>

[三菱重工業] 「問題なし」と報告 二次系ポンプ台板施工状況を関係電力に

 三菱重工業に、関西、四国、九州電力の原子力発電所に使用されている同社製の二次系ポンプ台板で「過去に不適切な施工を行った」とする投書があったことから、調査を実施していた同社は3日、関西、九州電力の当該台板について、「非破壊検査等の調査の結果、投書のような不適切な施工は認められない」との検査結果を公表するとともに、両電力へ報告した。

 該当するのは、関電・大飯発電所3、4号機タービン動主給水ポンプ(4台)と電動主給水ポンプ(2台)および、給電・玄海原子力発電所3、4号機のタービン動主給水ポンプ(4台)と電動主給水ポンプ(2台)の計12台。

 重工ではこれら当該台板について@目視およびファイバースコープによる外観点検A超音波探傷による調査Bドリル穴開けによる調査――を実施。結果、不適切な施工は確認されなかったと結論した。

 なお四国電力では先月21日、同様の検査を行った結果、問題のないことが確認されている。


Copyright (C) 2003 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.