[原子力産業新聞] 2003年6月12日 第2189号 <4面>

[文科省] 敦賀市で「もんじゅ」説明会

 文部科学省は5日、高速増殖原型炉「もんじゅ」の推進に向けた当面の取組みについてとりまとめ発表した。今年1月に名古屋高等裁判所金沢支部における控訴審判決で設置許可無効の判決が出たことを受け、同省はプロジェクトチームを編成して理解活動を展開しているが、具体的な取り組みとして、来月16日に敦賀市で「もんじゅ」説明会を開催するなどの国民との直接の対話活動を行う方針。

「もんじゅ」説明会では「もんじゅ」計画の意義や判決に関する国の考え方(上訴の理由書の内容)等を説明する予定。また安全性や意義等広いテーマで、有識者等によるパネルディスカッションを取り入れた「もんじゅ」シンポジウム(仮称)を地元福井県で開催する方針で、場所と日程調整中という。

 このほか、福井県地元紙での「もんじゅ」紙上討論会(仮称)の実施、パンフレットの敦賀市内の各戸への配布、地元テレビ等のメディア広報も適時実施するとしている。


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