[原子力産業新聞] 2003年6月19日 第2190号 <1面>

[東京電力] 柏崎刈羽7号機 81日ぶりに運転再開

 東京電力の柏崎刈羽原子力発電所7号機(ABWR、135万6000キロワット)について、同社は18日、平山征夫新潟県知事からの運転再開容認の報告を受け、同日16時2分、3月29日の停止から81日ぶりに原子炉を再起動した。一連のデータ不正問題などを受け、四月に全基が停止した東電の原子力発電ユニットのうち、再起動を果たしたのは2基目。東電では、発電再開は通例では約二日後になるとしている。

 18日午後、平山征夫新潟県知事は経済産業省と東京電力に対し、柏崎刈羽原子力発電所7号機について地元自治体として「運転再開容認が妥当と判断した」旨を報告。東電はこれを受け、同日16時2分に制御棒引き抜きを行い、柏崎刈羽7号機は約3か月ぶりに原子炉を再起動した。

 一連の自主点検データ不正問題により、東電の原子力発電所ユニットが4月15日に全17基が停止して以来、再起動するのは柏崎刈羽6号機に続き2基目。東電によれば、通例では7号機は原子炉を再起動した約2日後に併入、発電を再開するという。

 柏崎刈羽7号機は、原子力安全・保安院から格納容器漏洩率検査偽装問題を踏まえて出された「運転中原子力発電所の格納容器漏洩率検査のための停止計画」に基づき、3月29日に停止、点検に入ったが、炉心隔壁(シュラウド)にひびなどの問題はなく、4日には、原子炉格納容器漏洩率検査を終了していた。


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