[原子力産業新聞] 2003年6月19日 第2190号 <1面>

[福島県] 来月3日に意見聴く会 福島第一1号機

 福島県は17日、東京電力による一連の自主点検データ不正問題や、今後の原子力政策について幅広い層の考えを知るための「県民の意見を聴く会」を、7月3日に福島市内で開催することを決定した。

 「意見を聴く会」は、自治体首長、会社役員、市民団体、主婦などで構成。佐藤栄佐久・福島県知事は同県内の原子力発電所運転再開の可否を、会の開催後に判断する意向を示していた。

 福島県内原子力発電所の運転再開をめぐっては、双葉町など立地地域八町村でつくる「双葉地方エネルギー政策推進協議会」が早期運転再開を求める要望書を、国や知事、さらには県議会議長などに提出している。また格納容器漏洩率検査を終了した福島第一・6号機については、原子力安全・保安院による安全宣言が出されており、県議会も九日の全員協議会で、同機の再稼働を認めることで大筋合意。

 これらのことから、現在は佐藤知事の最終判断が焦点となっている。


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