[原子力産業新聞] 2003年6月19日 第2190号 <3面>

[米・NRC] 加州原発の運転認可移転を承認

 米原子力規制委員会(NRC)は5月27日付けでカリフォルニア州のディアブロキャニオン原子力発電所(=写真)(110万キロワット級PWR2基)の運転認可をパシフィック・ガス&エレクトリック(PG&E)社から同社の2つの姉妹会社に移転することを承認した。

 認可の移転は2001年のPG&E社の破産に伴う財政再建計画の一環として同社が同年11月にNRCに申請していたもの。NRCの告示により同発電所はPG&E社の間接的な完全子会社であるエレクトリック・ジェネレーションLLC社とその完全子会社であるディアブロ・キャニオンLLC社の所有となり、許認可取得者リストに記載されることになった。

 今後ディアブロ・キャニオンLLC社は、同発電所をエレクトリック・ジェネレーションLLC社にリースするとともに、同発電所の廃止措置に関する資金供給に全面的な責任を負う。一方のエレクトリック・ジェネレーションLLC社は、すべての運転コストに責任を持つとの契約に基づいて同発電所の操業と保守点検を実施する。


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