[原子力産業新聞] 2003年6月19日 第2190号 <3面>

[中国] 秦山V−2が送電開始

 【杭州6月12日発新華社=中国通信】浙江省海塩で建設中だった秦山第三原子力発電所2号機(70万キロワット、CANDU)が計画を91日前倒しして12日に送電を開始した。

 中国核工業総公司の副社長で秦山第三原発有限公司の会長兼社長である康日新氏は「2号機の送電開始は中国の原子力開発史上、重要なマイルストーンであり、中国とカナダ両国の原子力平和利用における友好協力の証でもある」と強調。施工や据え付け、試験、起動準備などの面で中国が基本的な自主化を達成したことを明らかにした。

 秦山第三発電所の2基は中国初の重水炉で、98年6月に着工。2号機と同型の1号機はすでに昨年12月31日に商業運転を開始し、これまでに25億2000万キロワット時を発電したとしている。2号機はこのまま順調に進めば来月にも予定を繰り上げて定格出力で商業運転に入る見込み。これら2基により、年間の発電量は100億キロワット時に達すると期待されている。


Copyright (C) 2003 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.