[原子力産業新聞] 2003年6月19日 第2190号 <4面>

[東芝] X線撮影装置を発売

 東芝は10日、開業医、診療所向けのエックス線撮影システムとして、コンパクトな設置スペースを実現し、胸部・腹部専用システムから、整形外科用に機能強化したシステムまで、医療施設のニーズに合わせて、多様な製品構成の組み合せを可能とした臥位撮影・立位撮影対応の省スペースタイプ一般撮影システム「R−miniTM」を発売した(=写真左)。

 一般撮影システムは胸部撮影、腹部撮影、骨格系撮影などさまざまな用途に使用されている。

 

 新製品は、寝台付きシステム(コンパクトブッキー撮影台タイプ)と寝台無しシステム(床上式エックス線管保持装置タイプ)のいずれも選択でき、それぞれに四種類のエックス線高電圧装置や関連オプションとの組み合せが可能。

 また、エックス線管を前後に動作可能とした新タイプのブッキー撮影台を選択可能な構成機器に加えており、整形外科において従来患者の移動を必要とした四肢などの撮影が、患者を移動させることなく行える。

 このため、患者にやさしく、また撮影者にも使いやすい機能を提供することが可能となった。

 同装置は、日本国内を対象とし、東芝メディカルを通じて販売される。

 開業医、診療所をターゲットとし、コンパクトで機能バランスとコストパフォーマンスに優れた撮影システムとなっている。レイアウトの制限を受けやすいビル診療施設などでの設置にも適しており、今回、新製品の市場投入により、一般撮影装置事業の強化を図り、さらなるシェアアップを狙うとしている。

 今回発売のシステムは国内標準価格が415万円からで、国内において販売開始後1年間で300台の販売を目標としている。


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