[原子力産業新聞] 2003年6月19日 第2190号 <6面>

[東北電力] 女川2シュラウド溶接部にひび 詳細調査など実施へ

 東北電力は定期検査中に女川原子力発電所2号機の原子炉圧力容器内のシュラウドの溶接線と、その近傍について今月2日から水中カメラを用いた目視点検(5月16日に原子力安全・保安院に提出した点検計画に基づく、シュラウドの4本の周方向溶接線についての点検と他の溶接線についての自主点検)を実施したところ、今月9日に、中間部リングの上部格子板設置用部材との溶接線近傍の12個ある部材のうち7個の部材にひびが確認され、その後の点検で16日までにサポートリングの溶接線近傍にひびが確認された。サポートリングについては、点検計画に基づき、全周の約30%の範囲を点検したが、ひびが確認されたことから、今後、点検範囲を広げサポートリングの全周について目視点検を継続するとともに、ひびが確認された箇所については、超音波探傷検査による詳細調査を行う方針。

 今後の詳細調査、健全性評価等の実施に伴い、現行の定期検査工程を見直す必要があるという。


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