[原子力産業新聞] 2003年6月26日 第2191号 <2面>

[原子力委と安全委] 泊3号機計画「妥当」

 原子力安全委員会は23日、北海道電力が建設を計画している泊発電所3号機(PWR、91万2000キロワット、2009年運開予定)の安全審査について、「計画は妥当」とする結論をまとめ、経済産業大臣に答申した。また翌24日には原子力委員会が、同様に「妥当」とする結論をとりまとめ、同相に答申。これにより同3号機の安全審査に関する両委のチェックが終了したことになり、泊3号機建設計画は、今年11月の着工に向けて大きく一歩を踏み出した。

 現在の1、2号機の南側に隣接する形で建設が予定されている泊発電所3号機(=図右側)は、出力91万2000キロワットと、北電では最大のものとなる予定。

 1999年6月に第一次公開ヒアリングが開催され、翌2000年10月の電源開発調整審議会に上程。さらに2002年11月には第二次公開ヒアリングが開かれ、今年11月の着工、09年12月の営業運転開始に向け、計画は順調に進展して来た。

 今回、原子力委および安全委によるダブルチェックが終了したことにより、近く国からの設置許可が出される見込み。PWRで設置許可が出されるのは、関西電力の大飯発電所3、4号機(87年2月)以来、およそ16年ぶりとなる。


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