[原子力産業新聞] 2003年6月26日 第2191号 <2面>

[IAEA] イラン濃縮工場の不稼働を要求

 IAEA理事会が19日、閉幕し、アルムーラ議長(クウェート大使)が議長総括として、イランの保障措置協定違反に懸念を表明、イラン当局に対して、すべての問題を解決するよう求めた。さらに、信頼性醸成のため、問題が解決するまで、ウラン濃縮パイロット・プラント(PFEP)に核物質を搬入しないよう勧告。また、疑惑が持たれている施設での環境サンプリングを認めるよう求めている。

 同総括は保障措置追加議定書について、「イランが署名・批准を前向きに検討する意志のあることを歓迎する」と述べ、イランが「早期に、かつ無条件で」追加議定書に加盟し、これにもとづく保障措置を実施するよう要求している。


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