[原子力産業新聞] 2003年7月10日 第2193号 <2面>

[外務省] 軍縮・不拡散で協議

 外務省の高島報道官は2日の記者会見で、日本とイランの軍縮・不拡散協議が、12日にテヘランで開かれることを明らかにした。1999年1月にジュネーブで第1回目が開催されて以来、今回が4度目の開催。協議には、日本側からは外務省の天野軍備管理・科学審議官が、イラン側はザマニニア外務省国際政治問題局長が出席する。

 イランの保障措置協定違反(4面参照)や核開発疑惑が国際的に注目される中、9日には国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長がイランを訪問する予定。日本政府としても、イランに対して原子力平和利用での透明性を確保し、IAEAに協力を促すとともに、保障措置追加議定書に無条件で署名・批准、これを実行に移すよう促したい意向で、これを通じて国際社会の疑念を払拭するよう求める方針だ。


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