[原子力産業新聞] 2003年7月10日 第2193号 <2面>

[サイクル機構] 「ふげん」焼却炉で異常燃焼

 新型転換炉ふげんで4日午前11時52分頃、廃棄物処理建屋1階の焼却灰取出室(図参照)の火災警報 が発報した。現場の状況をテレビカメラで確認したところ室内が煙っており、現場状況の確認を行ったところ、焼却炉の覗き窓(約50センチメートル×約30センチメートル)が破損していたが、現場に火の気はなかったという。

 13時24分に消防隊が焼却灰取出室に立入り、同25分、敦賀美方消防組合により、火災ではなく 「焼却炉の異常燃焼」であることが確認された。焼却灰取出室内へ漏えいした焼却灰の放射能量は約460万ベクレルと推定しているが、けが人や建屋内、環境への影響はなかった。


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