[原子力産業新聞] 2003年7月17日 第2194号 <1面>

[東京電力] 4号機に安全宣言

平沼赳夫経済産業相は9日午前、新潟県議会に出席し、稼働態勢が整った東京電力の柏崎刈羽原子力発電所4号機(BWR、110万キロワット)について「運転しても安全上問題ないことを国として確認した」と述べ、安全宣言を行った。同4号機では、再循環系配管のひびの修理が行われており、運転が許可されれば、ひびの発見された原子力発電ユニットとして初めての運転再開を果たすことになる。

1月7日から第7回定期検査が行われている4号機では、再循環系配管での超音波検査の結果、6か所の溶接部でひびが確認されていた。取り替え工事の後、6月には国の指定機関の立合いのもと、溶接自主検査が行われ、問題がないことが確認された後、6月20〜24日には格納容器漏えい率検査も実施された。今回安全宣言が出されたことにより、柏崎刈羽4号機は、運転再開に向けた準備を全て整えたことになる。

新潟県・柏崎市の西川正純市長と刈羽村の品田宏夫村長は14日、新潟県庁に高橋豊産業労働部長らを訪ね、運転再開の準備が整い、国の安全宣言も出されている同4号機の運転再開を、容認する意向を伝えた。


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