[原子力産業新聞] 2003年7月24日 第2195号 <1面>

[東京電力] 福島3基に安全宣言

福島県内にある東京電力の福島第一・第二原子力発電所の10基のうち90基が停止している問題で、経済産業省原子力安全・保安院の片山正1郎審議官が18日、同県富岡町で開かれた双葉地方エネルギー政策推進協議会に出席。福島第一・3号機(BWR、78万4000キロワット)と、同5号機(BWR、78万4000キロワット)、福島第二・1号機(BWR、110万キロワット)の3基について、安全に運転することに支障がないと国として確認したとして、事実上の安全宣言を行った。

双葉地方エネルギー政策推進協議会(会長・岩本忠夫双葉町長)は、福島第一・同第二原子力発電所の地元8町村の首長で構成する組織。報告を受けた協議会では、3基の運転再開を容認したいとの意見集約を行った。

福島第一・3号機は6月12日に、同5号機は7月4日に、福島第二・1号機は6月27日に、それぞれ原子炉格納容器漏洩率検査を完了。また3基とも全て、起動前試験を終了している。


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