[原子力産業新聞] 2003年7月24日 第2195号 <1面>

[英政府] ITER、第4世代炉など協力

来日中の英国のブレア首相は、19日に箱根で、小泉首相と科学技術、環境等に関する共同声明を発表した。

<「日英科学技術パートナーシップ」は、科学技術分野での日英協力による国際社会への貢献を強調、具体的には、「ITERプロジェクトの成功に向けて共に努力」と強調、また、次世代原子力エネルギーシステムについては、「第4世代原子力システムに関する国際フォーラム(GIF)の活動のために緊密に協力する」と確認している。/P>

さらに、「未来技術に関する日英合同計画」として、日本の地球シミュレータを活用した地球規模の気候モデリング分野での協力、また、両国が「経験豊かで高名な科学者」をそれぞれ指名、助言を受けるとともに、若手研究者の交流なども行うとしている。

「環境問題に取り組むための日英協力」の共同声明では、ロシアに対して京都議定書をすみやかに批准するよう求め、気候変動への取組は、環境と経済両方の利益となることが可能であり、科学技術の活用が鍵となるとしている。

エネルギー効率向上と再生可能エネルギーについては、エアコン、冷蔵庫や情報通信機器などで、効率的な製品の開発や、安定した投資環境に向けて革新や競争を促すよう協力するとし、再生可能エネルギーから得られる電力についても、一層の拡大に向けて情報・経験の交換を行うとしている。


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