[原子力産業新聞] 2003年7月24日 第2195号 <1面>

[東北電力] 圧力容器を無事据え付け

東北電力は23日、建設中の東通原子力発電所1号機(BWR、110万キロワット)の原子炉圧力容器の据え付けを行った。圧力容器は12日、石川島播磨重工業の横浜工場から船で出荷され、15日に東通原子力発電所の専用港に入港。翌16日に陸揚げ(=写真)、17日構内輸送、19日起立作業の後、23日に無事据え付け作業を終えた。

16日に行われた水切り作業では、900トン三脚デリックにより、船倉より圧力容器を吊り上げた後、トランスポーターに積載・固定後、原子炉建屋脇までの輸送を行った。構内輸送は特殊な重量物用トランスポーターを連結し、全長約38メートルの圧力容器を積載、岸壁から建屋脇まで約1時間半かけて輸送した。据え付けは、圧力容器吊り込み専用の約740トンのデリッククレーンを使用。吊り込みから搭載までは約7時間を要した。


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