[原子力産業新聞] 2003年7月24日 第2195号 <2面>

[文部科学省] 「もんじゅ」で説明会

【16日共同】文部科学省は16日夜、高速増殖炉原型炉もんじゅの運転再開を目指して地元、福井県敦賀市で住民向けの説明会を開催。エネルギーの安定供給の面から高速増殖炉実用化の必要性を繰り返し訴え、もんじゅの運転再開に理解を求めた。約200人の市民らが出席した。

名古屋高裁金沢支部が今年1月、もんじゅの設置許可を無効とした行政訴訟判決後、国が地元住民に説明するのは初めて。

加藤善一・核燃料サイクル研究開発課長は「将来のエネルギー問題を解決する有望な選択肢が核燃料サイクル。もんじゅはその確立に向けた研究の中核に位置し、着実に計画を進めたい」と意義を強調。

原子力安全・保安院の渡辺格・原子力安全技術基盤課長は、高裁判決についてポイントを解説した上で技術面から反論した。


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