[原子力産業新聞] 2003年7月24日 第2195号 <3面>

[ロシア] 7月中に協定調印

【モスクワ16日共同】ロシアのルミャンツェフ原子力相は16日の記者会見で、イランの原子力発電所から出る使用済み核燃料を再処理のためにロシアに送り返す協定について「7月末までに調印可能だ」と指摘。協定が調印されればロシアは、イランのブシェール原子力発電所1号機用の核燃料5500キロを輸出する見通しで、来年半ばに予定する稼働に向け大きく前進する。

ロシアのプーチン政権は、ブシェール1号機の建設を全面支援する基本姿勢を崩していないが、使用済み核燃料がイランに残れば核開発に利用されるとの米国などの懸念にも配慮。再処理のための返還協定を結ぶまで核燃料を輸出しないと公約していた。


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