[原子力産業新聞] 2003年7月31日 第2196号 <3面>

[中国] 秦山三−2が営業運転

中国初のCANDU型の秦山原子力発電所V−2号機(72.8万キロワット)は、24日、予定より112日早く営業運転を開始した。同1号機は昨年12月に営業運転を開始している。

2号機は、全出力で百時間運転、負荷試験、性能試験を行い、24日に営業運転したもの。同機の運転開始により、中国で運転中の原子力発電所は、8基・632.4万キロワット、建設中が3基・260万キロワットとなった。

秦山3期工事は、韓国の月城原子力発電所3、4号機を参照プラントとするCANDU炉2基を、カナダからフルターン・キー方式で導入するもの。 一次系は、カナダAECL社から供給、二次系では日立がタービン設備等を供給した。総建設費は、約28.8億ドル。

運転は、「秦山第3核電有限公司」が行っており、これは、中国核工業集団公司が51%を出資、そのほか、中国電力投資集団公司、浙江省電力開発公司などが出資して1997年に設立されたもの。現在、中国南部では電力不足が顕著であり、秦山V―2号機の運開により、上海市、山東省など華東地区の電力不足緩和に役立つと期待される。


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