[原子力産業新聞] 2003年8月7日 第2197号 <3面>

[広島市の市民団体] 被ばく治療に医療支援団

 【カザフ7月31日共同】 旧ソ連の核実験場があったカザフスタンのセミパラチンスク周辺住民に医療支援をしている広島市の市民団体「ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト」(下崎末満・代表世話人)は31日、第6次医療支援団の概要を発表した。

 医療支援は8月8日から15日までの日程で、セミパラチンスクの放射線医学環境研究所で、住民の検診をするほか、現地の医師に被ばく治療のアドバイスを行う。また、放射線が原因とみられる染色体異常と住民に多い甲状腺異常との関連について調べるため、必要な資料を集める。

 広島大原爆放射線医科学研究所の星正治教授らの研究班も同行し、昨年に続き住民の証言を集め、被ばく実態の解明と核実験や健康被害による心的外傷後ストレス障害(PTSD)の有無など、心理的な影響について調べる。


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