[原子力産業新聞] 2003年9月4日 第2200号 <2面>

[むつ市] 市長の不信任案は否決

【8月29日共同】青森県むつ市の使用済み核燃料中間貯蔵施設建設計画をめぐり、杉山粛市長(67)が支持者の会社社長に誘致情報を漏らしていた問題で、むつ市議会(定数22、欠員1)は8月29日、杉山市長の不信任決議案を採決し、反対多数で否決した。 採決は無記名で行われ、賛成6、反対15だった。

 中間貯蔵施設は東京電力が国内で初めて建設を計画。杉山市長は誘致構想が表面化する前の1999年12月ごろ、支持者の会社社長に誘致情報を漏らし、社長はその後建設候補地内の土地を購入していた。

 杉山市長は他にも数人の支持者に構想を漏らしたことを認めているが、「不当な利益は得ていない」としている。


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