[原子力産業新聞] 2003年9月4日 第2200号 <2面>

[JCO] 転換試験棟内を初公開

【2日共同】ジェー・シー・オー(JCO)は2日、事故があった茨城県東海村の東海事業所の転換試験棟内を初めて報道陣に公開した。

 1999年9月30日の事故発生から約4年。転換試験棟は事故後から使われておらず、JCOは近く国に設備撤去の工事計画を説明し、承認が得られれば着手する方針。試験棟内では現在も、ウラン溶液を抜き取られた沈殿槽が事故当時のまま残されている。

 試験棟内の放射線量は長時間の立ち入り可能なレベルまで低下しており、これまで警察や裁判所による現場検証は行われている。今年3月の刑事判決の確定で現場を保存する必要もなくなった。


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