[原子力産業新聞] 2003年9月11日 第2201号 <2面>

[仏・ANDRA] 超低レベル貯蔵所が操業開始

 仏放射性廃棄物管理局(ANDRA)は、8月14日、モルビリエで超低レベル放射性廃棄物貯蔵施設の操業を開始した。同施設は、6月26日に地方自治体の運転許可を受け、9月から廃棄物を最初の2つの「セル」に受け入れる。

 同施設はフランスで最初のもので、今後30年間、主に原子力施設の廃止措置に伴うコンクリートと金属スクラップなどの廃棄物を貯蔵する。ANDRAによると、2004年の春には、圧縮・固化施設を含め、全施設が完全に操業を開始する予定。それまでは、オンサイト処理が一切不要な廃棄物しか受け入れることができない。

 約75万トンの貯蔵能力がある施設全体の建設費は、地層調査を含め、約4億ユーロ。運転コストは、今後30年間で総額2億2000万ユーロを見込む。この施設は、約2年前に締結されたANDRAと仏政府間の契約の一環として建設された。


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