[原子力産業新聞] 2003年9月11日 第2201号 <6面>

[電中研] 情報ネットワーク構築

 電力中央研究所の低線量放射線研究センターは、IT技術を活用し、低線量放射線研究の情報発信拠点となることを目指した「低線量放射線情報ネットワーク」を構築。インターネットを通じて世界に公開している。

 同システムは、国内外の専門家や研究者および、一般までの幅広い層が対象。低線量放射線の生物影響に関する最新情報を「わかりやすく、かつ使いやすく」提供することを目的に、論文検索、用語解説などの運用を行っている。

 具体的には、これまでデータベース化が進んでいなかった国内の論文を含む、内外約3300件(将来的には、重要な文献1万件以上を網羅する計画)の研究論文について、著者名や日本語・英語のキーワードなどを使った検索を可能にしたほか、同センターの研究成果や活動内容、さらには最新の研究動向なども合わせて発信。

 また一方、多くの人が興味を持つであろうと思われる情報には解説が、またなじみの薄い約900の専門用語については用語辞書が用意されているなど、放射線についての正しい理解の促進と、心理的不安の軽減につながる情報も提供されている。

 システムへのアクセスは、電中研ホームページ(http://criepi.denken.or.jp/jpn)から。


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