[原子力産業新聞] 2003年9月18日 第2202号 <2面>

[中部電力] 浜岡4が営業運転再開

 昨年9月4日より第7回定期検査を行っていた、中部電力の浜岡原子力発電所4号機(BWR、113万7000キロワット)は3日15時30分、経済産業省による最終検査(総合負荷性能検査および蒸気タービン性能検査)を終了し、1年ぶりに営業運転を再開した。

 今回の定検で、同4号機は@原子炉内の全燃料(764体)のうち191体を新燃料に交換A取替燃料として従来の取替燃料に加えて、平均濃縮度を上げた9×9燃料(A型)を採用B原子炉冷却材再循環系配管において、ひび割れの徴候の確認された溶接部を交換――したほか、シュラウドのひび割れの認められた箇所について、超音波探傷検査による深さ測定を行うとともに、健全性評価を実施し、安全上問題ないことを確認。8月4日に原子炉を起動し、調整運転を開始していた。

 また一方、2月から第19回定期検査を実施中で、9日に約7か月振りに原子炉を起動した東京電力の福島第一原子力発電所5号機(BWR、78万4000キロワット)は12日午前5時10分、発電を開始した。今後は定格出力まで発電量を増加させたのち、経済産業省の総合負荷性能検査を受け、10月上旬頃に定期検査を終了する予定だ。

 なお同基の運転再開により、東電の運転中の原子力発電プラントは7基(758万キロワット)となった。


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