[原子力産業新聞] 2003年9月18日 第2202号 <2面>

[東京電力] 佐藤県知事、福島第二原子力発電所を視察

【16日共同】福島県の佐藤栄佐久知事は16日午前、東京電力福島第二原子力発電所(同県富岡町、楢葉町)を視察、東電の勝俣恒久社長や協力企業の従業員らと懇談した。知事の第二原子力発電所訪問は同発電所のトラブル隠し発覚後初めて。福島第一は今年1月に視察している。

 佐藤知事は原子力発電所の所員らに「昨年の不正問題を受け、この1年苦労をされたと思う。私たちにとって原子力発電所は運命共同体。常に緊張感を持って健全に運営してほしい」と述べた。これに対し、勝俣社長は「今後も協力企業を含めた運営システムへの心配りと情報公開を徹底したい」と応じた。

 知事は同日、福島第一(同県双葉町、大熊町)、第二発電所の立地周辺の8町村長らの懇談会に参加。佐藤知事の福島第二訪問は、3号機再循環ポンプ損傷事故のあった1989年以来。


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